ミシンを買おう!と一大決心。
メーカー、機種、性能、自分がやりたいことができるミシンが分からない、値段の相談。
購入前の不安が大きい時、どこのお店から買うかはとても重要です。
私は今回家庭用ミシンから職業用ミシンに買い替えました。
一番の不安は
大金を払って、使いこなせなかったどうしよう。
10万円もするミシンを買って、結局使い慣れた家庭用ミシンに戻ってしまったら・・・。
そんな私がブラザーの職業用ミシン、ヌーベル470を購入!
丁寧に対応して下さる販売店を見つけて安心して購入することが出来ました。
今回はミシン購入と、早速作った物をご紹介します。
いつでも相談できるミシン販売専門店
大きな買い物だけに購入先に迷いますよね。
私も悩んだのですが、購入前に親身に相談に乗ってくれ、アフターサービスもバッチリなお店を見つけました。
ミシン販売専門店というお店です。
私はミシンの知識もなく、ただ「厚地を縫いたい」という理由でミシンを探していました。
今まで使っていた家庭用ミシンは、家庭用ミシンの中ではパワーのある物だったので、この上となると職業用ミシンなのか、それとも今の物よりもっと良い家庭用ミシンがあるのか分かりませんでした。
ネットでミシンの性能や値段を比較したページを見ても、結局良く分からないまま何日も過ぎていました。
- 私でも使えるのか?
- 機能は?
- どの程度の厚地を縫えるのか?
- 購入後のフォローは?
分からないことが多くて、メールや電話では時間がかかりそう。
実際に販売店に見に行き、店員さんとお話がしたいと思いました。
そこで見つけたのが、ミシン販売専門店さんです。
HPで見ると、自宅から行ける距離でショールームをやっていると書かれたので、予約を入れる為に電話で問い合わせをしました。
するとコロナの影響で、HP上で販売しているミシンはショールームでの対面の紹介を控えているのだそう。
「何かご心配やご不明な点がございますか?」
そう聞かれて、私の不安は爆発したのでした。
一つ聞くとまた次の疑問が出てきて、20分以上担当の方にアドバイスをいただきました。
聞き忘れたことを思い出して電話をし直した時は担当の方がいらっしゃらなくて「折り返しお電話します」と言われました。
長々と話した後だったので申し訳ないと思い、
「いえ、もう購入を決めたので大丈夫です。」と言ったのですが
「お高いお買い物です。職業用ミシンはそう買い替える物ではございません。
少しの不安や疑問もないよう、しっかりとご納得していただきたいと思いますので、是非折り返しのお電話をさせていただけたらと思います。」と。
この時もまだ10万円の大金にドキドキしていたので、この言葉は嬉しかったです。
直接行ってミシンを見ながら話をしたいと思っていたのですが、実際に店員さんにお会いしたのと同じくらい安心できました。
購入前の不安
1番は私に扱えるのか?という不安です。
そもそも職業用ミシンが何かもしっかりと分かっていない。
ざっくりと家庭用ミシンよりパワーがあるという事しか分からないのです。
いきなりハイスペックなパソコンを買うような、そんな気がしました。
電話で対応して下さった担当の方はこう仰いました。
「正直、yuki様が職業用ミシンを扱いきれるのかは、「はい」とも「いいえ」ともわたくしからは言い難いです。」
そうですよね・・私にも分からないんだから・・。
「家庭用ミシンと職業用ミシンの大きな違いは糸調子にあります。
糸調子をご自身で取れるようになれば、職業用ミシンは十分お使いいただけます。
家庭用ミシンを長らくお使いの方でしたら、操作は問題ございません。
職業用ミシンは至ってシンプルです。
生地に合った糸調子を取り、美しい縫い目で縫える、それが職業用ミシンです。」
え・・家庭用ミシンでも何も問題なく縫えていたけれど・・
「そうですね、糸と生地が合った時は綺麗だと思います。例えば、60番の糸で普通の厚さのコットンなどを縫った時は安定していると思います。
家庭用ミシンは60番の糸に合うように作られています。厚地や薄地はそのようにはいきません。」
今まで使っていた家庭用ミシンも大好きなんですよね。
ほとんど不便なく使っていたので、縫い目が‥と言われ戸惑いが。
「ガーゼの厚さによるんですね。
重ねてある程度の厚さがあれば綺麗だと思います。
縫い目を見慣れていて、少し調子が合っていなくても分からないこともあります。
(確かにそうかも)
何をもって綺麗な縫い目とするか、それもまた職業用ミシンで体験していただきたいです。
どんな生地でも糸調子を合わせる事で美しい縫い目で縫えます。」
私が今まで思っていた綺麗な縫い目より更に綺麗な縫い目・・この辺りから猛烈に職業用ミシンが欲しくなります(笑)
「yuki様が職業用ミシンをご検討されている理由をお聞かせいただけますでしょうか?」
職業用ミシンを検討し始めた理由
看護学生さんが使用するレビューブックという本専用のブックカバーを制作販売しているのですが、レビューブックカバーの最後の仕上げのふち縫いが出来ないのです。
中にポケットを付けたり、アクリルテープの持ち手を付けたりと、生地が重なりあってかなり厚みがでます。
最後に周囲をふち縫いするのですが、レースを付けた部分でミシンが「ガガガ!!!」となり止まってしまうようになりました。
ざっくり言うと接着芯を貼ったオックスが8枚重ね+トーションレースを2つに折った分が全て重なっています。
電話で相談した内容はこうでした。
- 作品を販売している
- 今のミシンでこのまま無理をして縫っているとミシンが壊れてしまいそう
- 帆布生地も縫ってみたい
- リバティ(薄地)を扱うことも多い
厚地を縫いたいという事に関しては、それこそが家庭用ミシンにはないパワーあるミシンが活躍すると言われました。
職業用ミシンは生地により針、糸、押さえの強弱を変えて今までは仕上がりに満足できなかった物が綺麗に縫えるようになるそうです。
「職業用ミシンのご購入を躊躇う理由は無いと思います。」と背中を押していただきました。
操作は家庭用ミシンよりも簡単なので問題はないようでしたが、職業用ミシンを購入した方が最初は苦労されるという糸調子が取れるようになるのか?という問題に関しては
「作ることが好きで、この先も続けていきたいとのお考え。
現在お持ちのミシンでは出来ないことを職業用ミシンでやってみたい。
そのような方は、糸調子が取れるようになるまでやる方がほとんどです。
「買ってみたけれど、糸調子が取れないので使うのをやめました」というお話はあまり聞いたことがありません。
「何度やっても糸調子が取れません」というご相談はとても多いですよ。」
これを聞いて私は「糸調子が取れないという理由で購入後に相談してもいいんだ・・」と思いました。
そして実際相談することになりました(^^;(別記事で書きます)
あっという間に到着
職業用ミシンがあれば厚地が縫える。
ミシンを買ったからには糸調子はやれるまでやるしかない。
今までだって作り方が分からない時はネットやYouTubeで何度も調べて、時には本を買ってやってきました。
苦戦してばかりのふち縫いがサクサク縫えたらどんなに気持ち良いだろう。
もはやスムーズに縫えているのが想像できないくらい毎回大苦戦だったのです。
「購入させていだたきたいです」とお伝えした後は厚地と普通地の糸調子の取り方についても説明して貰いました。
そして厚地を縫う為に、ボビンケースを2つ持つ事をおすすめしていただきました。
1つは60番用、もう1つは30番の厚地用。
(1つは付いてきます)
それにより毎回ボビンケースを調整せずに済みます。
また、太い30番の糸を使用した時の為にサブテンションは付けた方が良いとのことで、サブテンションをオプションで付けて貰いました。
機種は家庭用ミシンがブラザーだったので同じくブラザーにして、サブテンションとボビンケースを1つ追加してもらいました。
全て電話相談で決めて、後はその通りにネットで注文するだけ。
「本日の発送がもう間に合わず、明日発送、明後日到着致します。」
早いっ!!
ワクワクな気持ちがまた不安に変わらないうちに、我が家に職業用ミシンがやってきました!
到着時は歓喜の舞
注文した翌々日の午前には届くのですから、起きた瞬間からワクワクドキドキでした。
インターフォンをチラチラ見つつ、朝ご飯や家事。
そんな私に娘も
うんうん、そうねそうね!
ピンポーン
ドキ―――ン!!
(そんなに?)
ドアを開ける前から
「やった!!来たよ!!嬉しい!!」と大騒ぎの私。
配達業者さんの前では冷静を装いましたが、バレバレですね。
良かったですねぇ(*^^*)という微笑み。
はいっっ(*^^*)
という無言のやり取り。
箱は大きいけど、ミシンは意外と小さい。
設置!設置!
重いので長男に運んで貰いました。
この一大イベントに家族総出です。
家庭用ミシンよりは大きいですが、使っていたテーブルで問題ない大きさでした。
バックはカーサノンナさんのベッツィユニコーンに飾っていただきました。
入っていた箱をよく見たら・・
こんな丁寧なメッセージが書かれたステッカーが貼られていました。
「とても待ち望んでいらっしゃるお品物」
本当にその通りで、昨夜は眠れず、朝も早起きしちゃいました。
あまりに私が喜んだので、その時の様子を娘が描いてくれました。
左が娘で右が私だそう。
とても嬉しそうに両手を広げて足が弾んでる笑
今もミシンスペースに貼ってあります。
早速練習。パタレスマートトート
ミシンが届いて、初めて縫ってみたら、うわー・・!今までのミシンと縫った感じが大分違う!
ヌーベル470については別記事で詳しく書きたいと思いますが、もう少し上手に縫えると思っていたんですね、直線縫いだけだしと(どこからその自信が)
糸調子は合わせて貰って届くので、そのまま縫い始められるのですが、蛇行が酷い。
パワーが凄くて布が持っていかれるのです。
これは練習が必要。
何を縫おう?と思ったのですが、ふと思い浮かんだのが、パターンレーベルさんのスマートトート。
5年前に型紙も切って貼って、材料も全て揃えて、しかもトート3つ分も!
いきなり量産しようとするのは私のハンドメイドあるあるです。
裁断もしてあったのに、そこで止まっていました。
これが出来たらすごいと思う。
スマートトート見たことありますか?
これぞトートバックという憧れの形。
だからこそ大変そう。
数年上がらなかった重い腰が職業用ミシンにより上がりました。
作り始めてみると、レシピが難しい。
縫っては解いてを繰り返して、1つ目は裁断後から入ったのに1週間かかりました。
ツイル生地がボロボロに。
でも縫い目が美しい。。
レシピを無事解読出来たら、一気に完成しました!
リバティのキルティングを使用しています。
(この柄は何でしょう?分からない・・)
そこからすぐに2つ目を作り始めて5日で完成!
更に3つ目は3日で完成!!
もうサックサク縫えるんです。
家庭用ミシンの速度が遅いなんて思った事は無かったのですが、職業用ミシンは早い!
制作スピードが上がりました。
5年も作れずにいたのに、こんな素敵なトートが出来てしまうなんてパタレさんのレシピと職業用ミシンの凄さったら。
2つは姉と母にあげたらとても喜んでくれました。
更に手提げ鞄を制作
これは2時間半で出来ました。
適当に切って縫っただけですが、学校などに行く時に便利なA4よりもう少し大きいサイズです。
とにかく早いんです。
早いって、縫うスピードは私のペダルを踏む加減なのですが、縫うのが安定しているからなのでしょうか、スピードを上げても慣れたら蛇行しなくなりました。
快適なハンドメイドの時間
一番縫いたかったレビューブックカバーのふち縫いも難なく仕上げられるようになりました。
使ったことがなかった帆布も縫えたんですよ!
本当に凄いです。
初めて帆布やキルティングとリバティを合わせたレビューブックカバーも制作しました。
芯を貼らなくてもしっかりしていて、これはブックカバー向き!
こちらは帆布11号とリバティを合わせました。
この後販売も再開し、レビューブックカバーの制作スピードも上がり、今までもよりも販売ペースが上がりました。
まだまだ子供達中心の生活なので、ハンドメイドの時間は限られていますからとても嬉しいです。
購入前の疑問と答え
ミシン検討時の疑問とミシン販売専門店さんからの返答をまとめました。
Q. 私でも使えるのか?
A. 操作はシンプルなので、糸調子さえ取れれば大丈夫(糸調子を取る回数を減らすためボビンケースを2つ用意)
Q. 機能は?
A. パワフルな直線縫いのみ
Q.どの程度の厚地を縫えるのか?
A. 家庭用とは比べ物にならないパワーで帆布やデニム生地も縫える!でも沢山重ねると限界はあります(そりゃそうだ)
Q. 購入後のフォローは?
A. メーカーの1年補償とミシン販売専門店さん独自の5年補償が付いています。
しかも電話やメールで相談可能。返信が早くて丁寧です。
実は初期不良があったのですが、常に技術者さんがいらっしゃるようで、送った翌日には修理返送して下さいました。
修理後技術者さんから直接電話もあって、とにかく対応が丁寧。
この初期不良はメーカーのブラザーに報告済みだそうです。
Q. 作品を販売している場合は職業用ミシンの方が良い?
A. 布と糸が合わなくなった時に家庭用ミシンでは縫い目が不安定になるので、様々な生地を使用した場合でも安定した縫い目が求められる販売作品には職業ミシンが必要。
Q. 今のミシンでこのまま無理をして縫っているとミシンが壊れてしまいそう
A. 厚い生地を無理して縫っていると家庭用ミシンでは負担が大きいです。購入して10年経っていることから、買い替えても良い時期。
Q. 帆布生地も縫ってみたい
A. 職業用ミシンで是非帆布生地も縫ってみて下さい。
糸は30番を使用し、縫い目は大きめ(3~3.5)の方が綺麗に縫えます(そうなの!?知らなかった)
Q. リバティ(薄地)を扱うことも多い
A. 勿論薄地も綺麗に縫えます。
ヌーベルはリバティタナローンよりもっと薄いシフォンのような生地も得意な機種です。
購入して良かった!
職業用ミシンは10年以上持つと言われています。
長年使っている家庭用ミシンですら10年を超えて今も使えるのですから、職業用ミシンもこの先ずっと安定したハンドメイドが楽しめると思います。
そう思うともっと早く購入すれば良かったと思いました。
今まで扱えなかった帆布や生地を重ねた厚地も縫えるようになり、ますます作りたい物が増えました。
そしてこの先もきっとミシンのトラブルはあると思うのですが、頼れる相談先があるのは心強いです。
まずはネットで調べることが多いと思うのですが、そこに膨大な時間を持っていかれるとハンドメイドの時間が無くなってしまいます。
電話やメールですぐに問い合わせできるのはありがたいと思います。
家庭用ミシンの取り揃えも沢山ありましたので、あちこち調べすぎて何が何やら。。という方は電話をしてみると親身に対応して下さると思います。
ワクワクなヌーベル470とパタレスマートトートは別記事でまた詳しく書きたいと思います。